「でも、いくら猫のためとはいえ不用心よね。泥棒が入ったらどうするつもりなのかしら?」
呟きながら中へ入り、リュックのベルトからペンライトを外して辺りを照らし、グルッと見まわす。
途端に壁際の飾り棚の所で何かがキラリと光った。
「なんだろ?」
何となく目を惹かれ、思わず近付く。
それは――
分厚いガラスのケースにしっかりと覆われ、静かに眠っていた。
ライトを当てると七色の光を辺りに撒き散らし、輝いた。
「うわぁダイヤモンドだ。綺麗……ガラスの箱なんかに入っちゃって、まるで白雪姫ね。でもいいな。こんなの誰かプレゼントしてくれないかな」
思わず手を伸ばし、箱に触れる。
出来れば手にとってもっと近くで見てみたくなり、未央はガラスの箱を動かしてみようとした。
しかし、それはものすごい重さで、身体ごと引っ張っても1ミリ程しか動かなかった。
それに、何処か下の方で小さな音がした気がして、未央は手を止めた。
「ん?なんの音だろ?―― ま、いいか。こんな事してられないんだった。さて、お仕事お仕事」
そう――
依頼を受けて、品物を回収する回収屋。
それが未央のもう一つの姿だ。
呟きながら中へ入り、リュックのベルトからペンライトを外して辺りを照らし、グルッと見まわす。
途端に壁際の飾り棚の所で何かがキラリと光った。
「なんだろ?」
何となく目を惹かれ、思わず近付く。
それは――
分厚いガラスのケースにしっかりと覆われ、静かに眠っていた。
ライトを当てると七色の光を辺りに撒き散らし、輝いた。
「うわぁダイヤモンドだ。綺麗……ガラスの箱なんかに入っちゃって、まるで白雪姫ね。でもいいな。こんなの誰かプレゼントしてくれないかな」
思わず手を伸ばし、箱に触れる。
出来れば手にとってもっと近くで見てみたくなり、未央はガラスの箱を動かしてみようとした。
しかし、それはものすごい重さで、身体ごと引っ張っても1ミリ程しか動かなかった。
それに、何処か下の方で小さな音がした気がして、未央は手を止めた。
「ん?なんの音だろ?―― ま、いいか。こんな事してられないんだった。さて、お仕事お仕事」
そう――
依頼を受けて、品物を回収する回収屋。
それが未央のもう一つの姿だ。
