―竜樹side― 「行ってきます。」 隣の家から、聞こえてくる明るい声。 窓から見える、肩を並べて、仲良く歩いている陽菜と駿介の姿。 「今日から、俺も1人ぼっちで行くのか………。」 『これからも、ずっと、友達だからね。よろしくね。』……か。 俺と陽菜は、これからもずっと、ただの幼なじみで終わるのかな。 小さい頃から、ずっと好きだった。