流れそうな涙を我慢して、今まで一番の笑顔で、


「ありがと。あたし、本当に駿介のこと好きだったから。」


この気持ちに嘘はない。


駿介と過ごした時間は本当に楽しかった。



ブランコから立ち上がり、公園から出て行こうとした。


とうとう、我慢出来なくなった涙がボロボロ零れ落ちてきた。


―――ヒック、ヒック


駿介の方は、振り向かず、駆け足で公園を出て行った。



竜樹に思いを告げるために。