―竜樹side―


陽菜は、駿介の方に走ってった。


心配そうにしてる。


やっぱり、彼氏だもんな。


いくら楽しく喋ったって、いくら一緒に居たからって、いくら陽菜の事が好きだって、陽菜の一番には、なれない。


ただの幼なじみが彼氏には、勝てない。


もう、俺、諦めた方がいいかな………。


でも、


「竜樹、早くー!」


そう言った君の笑顔を見ると、諦められそうにない。


俺はお前にベタ惚れだな…………、


陽菜。


―竜樹side終了―