「よくできました。」

そう言って、駿介君は、あたしの頭をワシャワシャ撫でる。


そんな小さな事でも、あたしは、駿介君に心臓が破裂しそうなくらいドキドキする。


でも、それ以上に、切なさがあたしを襲う。


なんか分かんないけど、まだ、竜樹の部屋に行った時の悲しそうな笑顔が頭をよぎる。



「こら~、そこの新婚、あたし達の前でイチャイチャするな~。」

「美菜、別にそんな事な「いーや、ある。」

「春ちゃんまで。」


「ほら、早く前へ進めー!」

美菜ったら、朝から、こんなにテンション高いなんて。