翌日、人肌で目を覚ました。


一番最初に目に入ったのは…堅い胸板。


それに胸が高鳴る。


目線を上にずらしたらシャープな顎のラインに整った綺麗な顔立ち。


ぅ…こちらも心臓に悪いというか………。


それに…頭の下にある鍛えられた腕。


あぅ…ヤバイ………。


心臓破裂しそう。


真っ赤になっているだろう頬を両手で押さえようとするが…それを阻まれた。


両手を一つに纏められ頭上に掲げられる。




頭にはハテナマークで一杯。


えっと…一体全体、あたしの身に何が起こっているのでしょうか………?


誰か説明を…


「ひゃっ…」


してくださいって続けようとしたら(頭の中で)、耳を甘噛みされた。


い…いつから起きてたんだ!?


「梨羽が起きる10分くらい前からかな?」


ってあたしの心の中読んだの!?


「あ…心の声駄々漏れだから注意したほうがいいんじゃね?」


あー…そうゆうこと。


てか!! 流されてる場合じゃない!!


「ちょっ…あたしも愛してる」


そう言って自らキスをした。





   幼なじみは愛想人




         【Fin】