オレが君を好き…?
オレってことは…先輩のことで、君ってのは………。
辺りをキョロキョロと見回す。
しかし誰ひとりいない。
「えーっと…オレってのは先輩で君ってのはあたし…ってことですか?」
困惑気味に聞くと当たり前。というような表情で頷かれた。
………。
とりあえず…
「あたし、先輩のこと何も知らないし…」
ごめんなさい!!と続けようとしたがアッサリと遮られた。
「んじゃ友達からってのもダメか?」
子犬のような表情で問い掛けてくる先輩。
ぅ゙…その表情はズルイ………。
「いいですよ」
こう答えるしかないじゃないかー!!!!!!
「二年の荏螺 桐(えにし ひさ)。 よろしくな」
荏螺…桐。
どこかで聞いたことがあるような…ないような………。
桐先輩が去った後もずっと考えていたがあることに気づいた。
「………魁迩ー…?」
恐る恐る名前を呼んでみた。
こーゆー呼び出しはなぜか魁迩にバレていて、しかも呼び出しがあった日の夜は激しい。
こんな場面見られてたらなおさらヤバいよ…あたし。

