すると二人がまったく同じタイミングでこちらに向いた。


ヤバっ…笑っちゃうかも…。


だって同じタイミングでこっちに向いたうえに二人してキョトンとした顔をしてるんだもん。


笑っちゃ…笑っちゃダメ。


ヤバい…ツボにはまったっぽい。




生徒の間を行ったり来たりしていた先生に声をかけた。


勿論、理由はこの場から移動することが目的だけど。


「先生、ちょっと気分が悪いので保健室に行ってもいいですか?」


あたし、このままここにいたら笑いすぎで倒れちゃうよ。


まぁ、暑苦しい体育館から抜け出したいってのも理由に入るけど…その辺はスルーの方向で。


しかしその言葉が二人に聞こえたのか少し不安そうな顔つき。


ぅーん………美男子二人にこんなにも思われてるあたしって…ある意味最強?




ゴロンと保健室のベッドに横になる。


やっぱり保健室のベッドは固い。


こんな上でシたら…痛くなりそうだね。


………ってちょっと待とうよ、自分。


今サラっと過激なことを思ったよね?


あたし…魁迩に感化されてる?