うーん…なんだろ?


顔を上げて首を傾げて考えてみる。


「その可愛い行動は計算?」


ほぁ?


可愛い行動?


絢は一体誰のことを言っているんだ?と思い辺りを見回してみるが誰もいない。


謎は深まるばかりだ。


ジッと絢の顔を覗き込むと…


「これだから天然は………。 まぁ、いいけどね? これからタップリ教え込んであげる」




この言葉を聞いたあたしは理由が何か分からないけどゾクッとした感覚が背中を走り抜けた。


…教え込んであげるって何を?と思うが怖いので聞かなかった。




「ところで…条件、分かった?」


その問いにハッとする。


さっきのことに気をとられて考えてなかった。


絢の出す条件なんて分かんないよー!!


おとなしく首を左右に振ると『やっぱりね』と言われた。


やっぱりね…って言われるとなんか落ち込む。


しかも…素だと学校とでは全然違うからなんか…なんか違う感じがしてイイ、なんて思ってるあたしは相当ズレてる?


うん…ズレてるよね………。


てか条件ってなんだろ?