一人の先輩が手を振り上げた。
だけどあたしは怯むことなく先輩を見続ける。
あと少しで頬に痛みが走る!!っていうところで先輩の手を掴んだ。
驚きで固まっている先輩とは反対に涼しい顔で先輩の平手打ちを阻止したあたし。
うーん…あたしをナメてもらったら困るんだけど?
なんせ武術全般できますから☆
放心状態の先輩方を置いて教室に戻ってきたあたし。
誰もいないかと思っていたら絢がいた。
「梨羽ー? 帰る準備の途中でどこに行ってたんだ?」
先生に呼び出されていたらしく、教室にいなかったんだとさ。
ったく…あたしが先輩方と揉め気味だったっていうときに…。
とりあえず今さっきの一部始終を話した。
すると呆れ顔の絢。
「梨羽に手出しすると逆に痛い目に思ってたけど………まさかそれに近いことがもう起こってたなんてな…」
逆に痛い目って…失礼じゃない?
こんなんでも女子ですから!!
キッと絢を睨めば………
「でも梨羽が無事でよかった」
なんて歯の浮きそうな台詞を言われた。
そんな言葉にもキュンとしてるあたし。

