でもその時とはワケが違う。


前は本当に友達だったから上手くかわせたけど今度は恋人だから…そう簡単にいくわけがない。


二人でそのことを悩んでいると授業の終わりのチャイムが鳴った。




「あ…授業終わった」


あたしは起き上がってぅーん…と伸びをした。


今さっきの授業は4限目だから…昼休みか。




「まぁ…梨羽ならなんとかなるんじゃね?」


眩しい笑顔でそう言った絢。


その笑顔…反則です………。


じゃなくて!!


あたしならなんとかなるって一体何を根拠に!?!?!?


教えてほしいんですけど!!


「梨羽…。 また心の声、駄々漏れしてる」


呆れた感じでそう言われた。




ぅん、もう心の声駄々漏れしててもいいよ。


気にしないすることにする。


てかね?


「駄々漏れして、あたしの考え聞こえてんだからそれに答えようよ?」


あたしも呆れた感じで返した。


「あぁー…今度から覚えてたらそうするわ」


覚えてたらかよ!!っていうツッコミは心の中に留めておいた。


「根拠…知りたい?」


意地悪な表情で絢がそう問う。