「ま、雅人?どうしたの?雅人が電話するなんてめずらしいね。」

雅人の優しく、安心できる声で 私のこころは、ドッキドッキ。

<まぁな…。すごく嬉しいお知らせがあってな!>

電話ごしでも、雅人がニカッ!と、笑っていることが簡単に想像できた。
よほど嬉しい事があったのだろう。

<実はな………………。>



「……う………そ……? ま、マジで!?」

<マジマジ。な?嬉しいお知らせだろ?>

嬉しいを通り過ぎて、驚くよ!?

ま、まさか佐々岡がおとの事好きだなんて!


<だからな、俺と智恵で協力してやろうと思ってな…。>

「うんうん! 協力するよ! 佐々岡だって大切な友達だしね。」

おととも、友達だけど、佐々岡だって友達だしね。
しかし、あの、佐々岡がおとの好きだなんて!
自分の事のように嬉しい!