〜坂口智恵side〜


ブゥゥゥー ブゥゥゥー
おとと、行き着けの喫茶店で、いつも通りに話ていると、私の携帯電話のバイブ音が鳴り響いた…
「まったく、私と、おとの楽しい時間を邪魔するのは、だれよ………」

ケータイを開いてみると、画面には、"雅人"という漢字二文字が…
自分の顔が熱くなるのがわかる。


「ふふふ、智恵と、中澤は、ラブラブだね。
智恵いってらっしゃい。」

おとは、優しく微笑んで言った。
雅人からの電話…。
最近かかってこなかったから、少しドキドキする。
おとに、お礼を言って、トイレで、電話にでる。


<もしもし、智恵か?>
安心する雅人の声がした。