そんな感じの電話が2~3回続いたころだった。
私は部長に呼び出された。
「管理職は大変でしょ。でもね、オペレーターさんは私たちにとってお客様なのね」

そうでしょう!安い時給で保険の販売なんていう実に大変な営業職をやらせてるんですもの・・・
一体何が言いたいのだろう?と首を傾げつつ話を聞いた。

「Mさん。いるでしょ?あの人少し変わっている・・・いや大分変わっている人よね」
「・・・そうですね。」
「他のオペレーターさんに貴方のことあまりいい事言っていないみたいなのよ」
うっへぇ~。全く気がつかなかった。。。晴天の霹靂だわね。
というか、私が鈍いのか。具体的に何を言われているのかさえ検討もつかない。

「でもね、その噂?っていうのが、実にくだらないんだけど。」
ふむ・・くだらないねぇ・・・なんだろ?ますます分からないなぁ。

「貴方が作ったリストだと留守が多い。
数字が挙がらない。根も葉もないことなのね。
心当たりある?」

少し考えたが、全くといっていいほど心当たりが無い。
出来れば関わりたくなかったので、1番距離を取っていたのがMさんだったから・・・

「・・・正直に分からないです。」
そのものずばりに答えるしかなかった。全く分からなかったのだ。

「やっぱり、後から入社したってことと同じ女性ってコトでなのかしらね。」
「そうなんですかね」
「人に何かを指導したりすることって、言い方一つで相手の受け取り方が変わるからね。まぁ、Mさんは特別なんだけど。これからKさんも気をつけてね」
「はい。分かりました。」

注意されたのかな。私がまだ未熟だっつーことならそれもよく分かる。
しかし、こんな話を聞いたらMさんとどう付き合っていけばいいのかなぁ・・・
そこまで教えてくれよ~部長~

そういえばMさんって、やたら話しかけてきていたな。内容は仕事の愚痴っぽかったから相手にしなかったけど・・・
私があまりにもそっけないから、反対に憎さ百倍ってことか??!!

その後、部長から意外な言葉が出た。