亜子と同じクラスになってから、
ストレスがよく溜まるようになっていた。

「由紀ってさあー、モテるかなあ?」
「えー、あたし好きじゃない!」

亜子と楽しげに喋っているのは、
中沢るい(なかさわ・るい)ちゃん。
いわば、亜子の親友。

亜子はあたしが由紀のことを
好きなのを知らない。

彼女なわけだし、彼氏の話しちゃだめって
こともないけどさ・・・。
もうちょっと考えてほしい。

「なんか、性格悪そうだよねー」
ぷちん。

「言えてる!裏があるっていうかさー」
ぷっちん。

「そうそう!付き合わなきゃよかったかな?」
ぷっちーん。

完全にキレましたが?

「顔恐いんですけどー?」
すかさず、えりがつっこむ。
えりは、あたしの前の席だ。

「だってえ~。」
「今度は泣くの?」

呆れ顔のえり。
亜子と同じクラスになんて
なりたくなかったよーお!!!

_亜子。
ごめんね、わがままで自分勝手で。
もっと考えればよかった。
あたしが悪かった。

謝るから、
戻ってきて。

亜子がいないとだめなんだよ。