『はぁ〜』


私はため息を尽きながら食後のポテチを食べた。


『はぁ〜』


「もーナツため息ばっかしてると幸せがどっかいちゃうよ」


サキと私はいつもお昼は調理実習室で食べている。

そしていつも食後にはお菓子を欠かす事はない。


『だって…(T-T)私に彼氏なんていないのに…オギャーと産まれて今日まで人っこ一人付き合ったことなんてないのに…先輩は私に彼氏がいると思ってるんだよ!しかも何故コウタ?』


「いつも一緒にいるからじゃない?うちのクラスの子でもナツと芹沢くんは付き合ってると思ってた子いたからね…」


『ええ!なんじゃそりゃ!!』


私は立ち上がった。


「まぁまぁ!」


サキは私をなだめて座らせた。


『あーなんだろ?良い事あっても悪い事がついて回ってる気がする…先輩の誤解を解きたい…先輩にとってはどうでもいい事かもしれないけど…』


「たしかに…どうでもいい事かもね…。」


『ちょっと!かなり直球で言わないでよ!自分で下げたんだから…友達なら上げてよ(T-T)』


「あっ!ゴメンゴメン(・人・)」


サキが軽く謝った。

「でもさぁ〜誤解解きたいって言ってもどうやって?いきなり『私には彼氏いません』なんて言うの?」


『そーなんだよね!自然に知って欲しいけど…』

私は【考える人】の格好をしながら考えた…。


『あっ!手紙に「鈴村ナツには彼氏がいない」って書いて下駄箱に入れるとか(・∀・)』


「却下」


『あっ!先輩とすれ違う瞬間にサキが「え〜ナツ彼氏ずっといないの〜」って言うとか(・∀・)』


「却下」


『あっ!じゃぁ…』


私が次の作戦を言おうとした時サキが私の手を握った。


「ナツ…告白しちゃえば?」