私が待つバスが来るまでに少し時間があった…


私はちょっと段になってるコンクリートに座りながら待つ事にした。


今日の事を振り返っていた。

サキが言う”出会った”という言葉にさっきまでその事には何も思ってなかったけど、急に嬉しさが込み上げてきた。


普通ならもっと始めからこの喜びが湧きでてくるべきなのですが…なにぶんカレーのおかげ(?)で先輩と少しだけど話せたってのが引っ掛かる(T-T)

私の人生、もっと緊張感のあるものにならないのかなぁ…コメディだよ本当…。



でも…今日、私はあの真野先輩と話しできたんだ。

名前ももしかしたら覚えてもらってるかもしれない。


先輩の目に私が映ったんだ…。



エ、エヘエヘヘ(●´∀`●)




「何にやけてんだよ!キモイな!」


私はハッとした!


見上げると弟のヒロが立っていた。


ヒロの姉を見る冷たい眼差し…


『に・にやけてないよ!』

っとちょと顔をプイッと横にして言った。


「姉ちゃんマジ一人で笑ってると恐いよ。彼氏できねーよ!」


私の隣にヒロは座った。


『だからニヤケてなんかないんだってば!!』


ヒロの方を睨みながら言った。


『あんただって!そんな無愛想でかわいくない事ばっかり言ってたら彼女なんてできないわよ〜』



その時向こうの方から女の子が走ってきて私達の前へ立った。