「政樹。この子(美陽)も同じ道を歩ませるから。」

「美陽(トモコ)まさか・・・」

 トモコがにやりっと笑った。

「言わなくても分かるよね。」

「悪いことは言わない。娘を生かして。」

「もう遅い。美陽の心には、堅い壁が出来ている。それを打ち破るのは、不可能。」

「美陽(トモコ)!!なぜ??」


 そんなお父さんの声を無視して、トモコが美陽に魔法をかけた。


 あっ・・・

 私、もう。

 頭が・・・

 体が、もう・・・

 フワリ、フワリ、フワリ・・・


 その場に倒れこんだ。