――あんたたちには負けないぞ。受験の邪魔するやつは許さないぞ。――

 そのままチャイムが鳴った。


 朝学活が終わった後、

「優稀。・・・・・・あれ??」

 なぜか優稀がシカト。そしてあの三人のほうへ。

「あいつさ・・・・・・」

――私を『あいつ』って・・・?――


「幽霊を『女の子』って言うのよ。」
「はぁ??ありえないし!!」
「本当。嘘つき和泉、なんて呼ぼうかね!!」

――裏切り者!!絶交だ!!――

 トモコの言うとおりに、優稀が裏切った。


――言わなきゃよかった。――

 後悔の念が頭をよぎる。


 でも、一人じゃない。トモコがいる。

 優稀じゃなくて、唐橋なんて不必要だもん。