とりあえずサインを済ませてもらって(その間もくぁわいい、くぁわいいあみちゃんと叫んでいたが)退室願っていただいた。


「お願いしますよ!!!!!
一日10万出してもこちらはよくてよ!!」


10万?!!!


「奥様、それは法外な範囲に入ってしまう可能性が高いですし、我々はペット一日3万までの依頼料の請求と定めておりますから。
そこはご了承いただきます。」


「まあ!!!
だからって手を抜かれたら困りますのよ!!!」


「ええ。こちらとしても早く見つけてあげたいので安心してください。」


「任せましたわ!!!!!」


勢いよく扉が閉まり、室内にやっと平穏が戻った気がした。
僕はため息をついて残ったお茶菓子のカステラを一口で食べた。


「また膨れて・・・。
あなたは膨れている時間はありませんよ。
あなたが調査なさってきてください。
私は脳で動かしたいので体は無理です。」

「どうせ僕は肉体派ですよーーだ。
このお茶飲んだらちゃんと資料見ていきますよーーーだ。」


お茶を音をズズズっと立てて飲み干した。


「資料はあなたが彼女と張り合っている間に私のほうで作成しました。
あなたは探せばいいのです。」


「さすがです・・・。」


頭がちっとも上がらない。