本宮さんの事件簿さん

いつも通う喫茶店は街中にあるので歩いて行きながら、ついで・・・じゃなくて!!!!
・・・ちゃんと探そう・・・。
近くにいるかもしれないけど、どうせ僕に捕まえられるハズがないんだよ・・・。
むーーーーーりーーーーー・・・。


「猫の世話ばっかしてるけどさ・・・。
どうせ調査となれば何も出来ないんだよ・・・。
うん、どうせ今まで僕お茶出しとかさぁ、無駄に雑巾掛けとかさぁ、ロープだけつけて外の窓拭きさせられたりさぁ、屋根の修理とかさぁ、水道管の修理とかさぁ・・・。」


「どうなさったのです?
壱生(ひとゆき)さん」


こっこの声は・・・!
僕はぐりぃいいんと振り向いた。
あぁっ!
やっぱり今日も輝いています!!
素敵です!!!


「南さんっっ!!!!」


藤堂南さんはうちの事務所に出入りするびぢんのおねぃさんです!
こぉ・・・髪がつやっとして、うねってしてて・・・。


「やぁね、パーマよ。
何度も教えたじゃないですかぁ、フフ!」


あぁっ・・・もうなんでこうも心の中がよまれているかわからんけども、素敵だ・・・。


「きっ・・・喫茶店に向かうんですが如何ですか!?」


僕の声は裏返る


「ごめんなさいね?
本宮さんとこに行くから、またね!」


想いも裏返る。