電車から出て駅の改札からも出て、混雑が少ない道へと出ると、私達は二列になりながら家へと向かう。
自転車を使えば家に到着するのも10分近く縮めることが出来る。しかし臼田くんが自転車を持っていない為に、分を縮めることはもう1年生の4月の段階で諦めた。遅刻をし掛けていたとしても。
現在の私達の学年は3年生…あと1年後にはもう高校を卒業している。だからもう自転車はどうでも良い。遅刻さえしなければ問題ない。
「そう言えば臼田くん、」
歩きながら、目で蝶を追い掛けている彼を見ていたら突然思い出してしまった出来事があって、私は蝶に夢中になっている臼田くんに話し掛ける。
臼田くんは少し残念そう(若干肩を落としたからそう見えた)に蝶から目を反らすと、私の顔を笑顔で見つめて、
「何でしょう?」
いつも通りの言葉で訊ね返してくる。
(またか…)
たまに臼田くんが機械的な人に見える時がある。誰かに話し掛けられた後はいつも同じ言葉しか使わないし、心から笑っているように見えてもその言葉のせいで台無しに見えてくることがあったり…
「昨日回覧板が回って来たんだけど、臼田くんの家に回しそびれちゃって…」
いつからか違和感を感じるようになったのかは覚えていない。
「あ、じゃあ後ほど根津さんの家に伺います。とにかく着替えたいので。」
「本当ごめん…私の不注意で。」
「仕方がないですよ。だって家事とか忙しいのでしょう?」
臼田くんはどこか抜けているから同じ言葉を使っていることに気付いていないのかも…いや、
「そんなことないさ。家事は慣れちゃったし。」
もしかしたら私が変わってしまったのかもしれない。神経質になってしまったのかもしれない。
はっきりとしてはいないからまだ確信は持てずにいた。この違和感が誰から発生しているものなのか、理解出来る日が来るのかですら危うく思われる。
彼に訊ねればきっと気のせいだとはぐらかす。だから本人には確認とかはしない。したくない。機械的なこれが本当だとしたらとても恐ろしいことだから。
自転車を使えば家に到着するのも10分近く縮めることが出来る。しかし臼田くんが自転車を持っていない為に、分を縮めることはもう1年生の4月の段階で諦めた。遅刻をし掛けていたとしても。
現在の私達の学年は3年生…あと1年後にはもう高校を卒業している。だからもう自転車はどうでも良い。遅刻さえしなければ問題ない。
「そう言えば臼田くん、」
歩きながら、目で蝶を追い掛けている彼を見ていたら突然思い出してしまった出来事があって、私は蝶に夢中になっている臼田くんに話し掛ける。
臼田くんは少し残念そう(若干肩を落としたからそう見えた)に蝶から目を反らすと、私の顔を笑顔で見つめて、
「何でしょう?」
いつも通りの言葉で訊ね返してくる。
(またか…)
たまに臼田くんが機械的な人に見える時がある。誰かに話し掛けられた後はいつも同じ言葉しか使わないし、心から笑っているように見えてもその言葉のせいで台無しに見えてくることがあったり…
「昨日回覧板が回って来たんだけど、臼田くんの家に回しそびれちゃって…」
いつからか違和感を感じるようになったのかは覚えていない。
「あ、じゃあ後ほど根津さんの家に伺います。とにかく着替えたいので。」
「本当ごめん…私の不注意で。」
「仕方がないですよ。だって家事とか忙しいのでしょう?」
臼田くんはどこか抜けているから同じ言葉を使っていることに気付いていないのかも…いや、
「そんなことないさ。家事は慣れちゃったし。」
もしかしたら私が変わってしまったのかもしれない。神経質になってしまったのかもしれない。
はっきりとしてはいないからまだ確信は持てずにいた。この違和感が誰から発生しているものなのか、理解出来る日が来るのかですら危うく思われる。
彼に訊ねればきっと気のせいだとはぐらかす。だから本人には確認とかはしない。したくない。機械的なこれが本当だとしたらとても恐ろしいことだから。

