「今度煮干を持ち歩きましょう。」
見送りながらそう言った臼田くんは、小さく拳を作ってはフフフと笑い出す。
煮干しをあげる臼田くん?ちょっと気になる。
でもにゃんこなんかに臼田くんをあげてたまるか。
「煮干買うお金があるなら私にアイスを奢ってよ。」
「嫌ですよ。根津さん高いアイスばっか買おうとするでしょう?」
「それ気のせいじゃない?」
「誤魔化さないでください。」
はぁ、とため息を吐く彼とは対象的に、私の口からは笑い声が出てきた。臼田くんは不機嫌そうな顔をしていたけれど、その表情すら私には魅力的に感じてしまう。
(…ああ駄目だ。)
そんな彼を見ていたら緊張をしてしまって、まともに顔を見られなくなってしまった。
…彼には私を見てそんな現象を起こしてくれたこととかあったりするのかな?かなり気になるところだな。
しかしそれを聞くという勇気を私は持ち合わせていない。積極的な性格ではないのも一理あるけれど、彼に引かれてしまうのではないだろうかって思ってしまうのだ。
幼馴染みなのに変に緊張をしてしまうとか…遠慮をしてしまうとか、何だか泣けてくる。
「それじゃあ、僕はこの雑誌を買ってきますので。」
「うん、行ってらっしゃい。」
本屋へようやく辿り着くと、臼田くんは早速外に山積みされている雑誌を持って、店の中へとルンルンとテンポ良く体を動かせながら入っていく。
高校生の男子をあそこまで上機嫌にさせてしまうあの雑誌は一体…とか心の中で思ったりはしたけれど、本人は純粋におじいさんとおばあさんを喜ばせたくて購入しているのだと思うから、敢えて触れるのをやめておこう。
(京都特集なんだ今月号…)
表紙の文字を見ながら、臼田くんのことを待った。隣にあるファッション誌ではなくて、彼の好きなものを知りたいから、必死になって表紙の文字を目で追った。
彼が出てきたのはその5分後で、『遅かったね』と言ってみたら彼は『店員さんと話し込んでました』などと呑気な答えを返して来て…大人しく待っていた私は若干複雑な気持ちを抱いたという。
この人嫌だ。マイペース過ぎてちょっと心配になってくるよ。
見送りながらそう言った臼田くんは、小さく拳を作ってはフフフと笑い出す。
煮干しをあげる臼田くん?ちょっと気になる。
でもにゃんこなんかに臼田くんをあげてたまるか。
「煮干買うお金があるなら私にアイスを奢ってよ。」
「嫌ですよ。根津さん高いアイスばっか買おうとするでしょう?」
「それ気のせいじゃない?」
「誤魔化さないでください。」
はぁ、とため息を吐く彼とは対象的に、私の口からは笑い声が出てきた。臼田くんは不機嫌そうな顔をしていたけれど、その表情すら私には魅力的に感じてしまう。
(…ああ駄目だ。)
そんな彼を見ていたら緊張をしてしまって、まともに顔を見られなくなってしまった。
…彼には私を見てそんな現象を起こしてくれたこととかあったりするのかな?かなり気になるところだな。
しかしそれを聞くという勇気を私は持ち合わせていない。積極的な性格ではないのも一理あるけれど、彼に引かれてしまうのではないだろうかって思ってしまうのだ。
幼馴染みなのに変に緊張をしてしまうとか…遠慮をしてしまうとか、何だか泣けてくる。
「それじゃあ、僕はこの雑誌を買ってきますので。」
「うん、行ってらっしゃい。」
本屋へようやく辿り着くと、臼田くんは早速外に山積みされている雑誌を持って、店の中へとルンルンとテンポ良く体を動かせながら入っていく。
高校生の男子をあそこまで上機嫌にさせてしまうあの雑誌は一体…とか心の中で思ったりはしたけれど、本人は純粋におじいさんとおばあさんを喜ばせたくて購入しているのだと思うから、敢えて触れるのをやめておこう。
(京都特集なんだ今月号…)
表紙の文字を見ながら、臼田くんのことを待った。隣にあるファッション誌ではなくて、彼の好きなものを知りたいから、必死になって表紙の文字を目で追った。
彼が出てきたのはその5分後で、『遅かったね』と言ってみたら彼は『店員さんと話し込んでました』などと呑気な答えを返して来て…大人しく待っていた私は若干複雑な気持ちを抱いたという。
この人嫌だ。マイペース過ぎてちょっと心配になってくるよ。

