『………っ!もう、いいよ……っ』



『え?』



『自分から誘ってなんだけど…………もう、デートはしない………』


『………っ!なんで?』




『だってっ……彼女の裕美ちゃんよりも、アタシを応援してくれたんだよっ……?それだけで嬉しすぎるよ……っもう十分だよ…っ』



『そっか…』



『ずっと好きだったよ……ありがとう。アタシに恋を教えてくれてありがとう。それと…失恋も……。』


アタシは泣いた。


『俺も…ありがとう。』



『うわぁぁぁん…………っ!幸せになってね…………っ!』



『ん。』


隆志は『ん。』とだけうなずき、アタシはその場を去っていった。


ありがとう。


アナタのことが大好きでした。