公園で君にメールを送ってから、一ヶ月が経っていた。
桜の季節から、新緑の季節に変わり、日差しも少しづつ強くなってきた。


あれから一ヶ月、つまり高校を辞めてから一ヶ月がたった。


未だに君からのメールは返ってきていない。
もう、諦めるべきなのだろうが、僕の携帯には未だにミズホの名前が登録してある。
背中を押してもらった彼女の存在を、そう簡単に消し去ることは出来なかった。


でも、消さなくて良かった。
僕たちはまだ、繋がっていたのだから。