圭吾との触れ合いでも感じた事のない融点。


中村くんに抱き締められた時とは違う、匂いと温度。


わからない。


いつから教授を欲しがっていたんだろう。


あたしの心から伸びる手は、いつから教授に向かっていたんだろう。


ねぇ、教授。


心臓の音が重なるのは、どうして?


こんなに強く抱いてくれるのは、どうして?


あたしはきっと明日も求めちゃう、欲しがってしまう。


教授の声も手も、この胸も。


好きとか愛してるなんて言葉じゃない、本能がジャッジを下してる。


一一一キョウジュガホシイ


もっともっと。


欲のかたまりを大きくしてほしい、かき乱されたい。


もがく程、溺れる程。