教授との融点

「青山?」


「スイマセン、わかってるんです。でも、どうしても教授じゃなきゃダメで。少しでいいんです。少しだけ、このまま時間をください…」


「何があった?震えてるぞ?」


「何もないんです。明日ちゃんとなくすから、今はこのまま…」


「うん、わかった。わかったからもう何も言わなくていい。怖がるな。ここにいろ」


教授の声がぴったりくっついた胸から耳へ響く。


いつまでも、こうしていたい。