中村くんの軽い口調が場を盛り上げてくれて。


ほどよく酔って、二次会は大学裏の河川敷で花火をする事になった。


派手な打ち上げ花火よりも、あたしは線香花火の方が好き。


ジリジリと音を立てる火の玉を見つめながら、夜風に吹かれるままでいた。


「青山せーんぱいっ」


「あ、中村くん。どう?一緒に線香花火」


「地味だなー。青山先輩にはもっと派手でキレイな花火が似合いそうなのに。ま、いいか。付き合おーっと」


トモカ達とは離れて2人で地味な線香花火。