教授との融点

「あの…!」


「オムライス。もうちょっと待て」


「じゃなくて、どうしてあたし…」


「いいから待てって。コーヒーならそこ」


言われて口をつぐみ、コーヒーメーカーからマグカップにおかわりを注いだ。


あたしはまたソファーに座り、なんとなく手持ちぶさたでケータイを手にした。


メールが3件。


“結奈ゴメン。話がしたい”


“飲み会キャンセルできない?”


“帰って来いよ。どこにいる?”


全部、圭吾から。


返信せずにケータイを閉じた。


今もあたしを待っててくれてるのかな…。


それともあのコと一緒?