「青山先輩、二次会のカラオケ行くだろ?」


「行く♪行く♪」


一一一バスンッ!


一一一バスンッ!


あたしと中村くんの頭に教科書チョップ。


「イ…イタイ…」


「青山はこれ以上、飲酒禁止。オレが責任を持って送るから中村は二次会でも何でも行ってこい」


「ヒデー。せっかくのチャンスだったのに」


「コソクな手段でチャンスを作るな。シラフで勝負しろ」


「だってー、教授のガード固いじゃん」


「男のくせにグダグダ言うな。ホラ、青山帰るぞ」


「じゃあ中村くん、またねー♪」


って。


あたしはテーブルに伏せたまま。


手を伸ばしてグラスを取ろうとしたら、その手を止められた。