教授との融点

「ちょっと、どういう事!?青山先輩、夜遅くまで帰らないって言ったじゃない!!」


女の子の金切り声に、ますます冷めていくあたしの心。


「違うんだ、結奈ッ。これはその…」


何も違わない。


脱ぎ捨てられた服、ベッドの上の2人。


何も。


違わない。


あたしは何も言わず、バッグを持ち部屋を飛び出した。


浮気?


本気?


そんなのどっちでもいい。


信じていた圭吾に裏切られた事だけは間違いのない事実。