2階の教授室に戻りあたしも白衣を羽織って、1階の教室に入ると、もう生徒達がチラホラと集まっていて見知った顔の1年生が初瀬尾教授じゃなくあたしに声をかけてくる。


「おはよーございます!先輩っ」


「あ、お前ズルイ。今日はオレが一番だっつったろッ。青山先輩おはよ♪」


「フフッ、おはよう。1年生は講義が早くて大変だね?」


「いやー、青山先輩に会えるんなら早かろうが遅かろうが1番に教室に教室に入りますよー」


一一一バスンッ!


初瀬尾教授が男子生徒の頭に教科書をくらわせた。


「お前らな、挨拶なら青山じゃなくオレにしろよ、オレに」


「教授と話してもつまんないじゃないっスか。生物学科の女神、青山先輩目当てでこんな朝こっ早い講義に来てんのに」


「なんだ?オレの講義がつまらないとでも?」


「あ、いや、そうじゃなくて…」


「吉田、今学期の単位やらないぞ」


「えーっ!!」