「…」 耳を盗聴器に近付けてもザザザ…というノイズ音しか聞こえてこない。 失敗したな…と月詠はガックリと項垂れた。 だがこういう時のために対策はとっているのだ。 俺だって伊達に怪盗やってるわけじゃねぇんだよ。 サツの動きなんざお見透しだっつーの。 「…?」 夜の薄暗い通りを歩いて行ったひとりの少女。 こんな夜中に…夜遊びかよ? そんなことを思いながらも、月詠は彼女が気になった。 一見、普通の学生だが、どこか引きつける何かを持ってる。 一体、何なんだろうか…?