テーブルに置かれたまま温くなってしまったメロンソーダを一口飲み、大きなため息を吐く。 「……これであの男が大人しくなってくれたら助かるんだけどね」 そう小さく呟き、一人きりのファミレスでクスクスと笑った。 ……多分そうはならないだろう。 手にしたままの青いハンカチを見つめ少し自嘲気味に笑うと、鞄から携帯電話を取り出し……『彼』に事の成り行きを説明した。