僕はいつでもキミの傍に


「でもあの子って……誠君の事、好きな様な気がするんだけどな」

その私の呟きに誠君は勢いよく振り向くと、キラキラと目を輝かせて私を見つめる。

「だろ!?そう思うよな!?一緒に遊んでる時はまんざらでもなさそうなのに……《誰とも付き合う気は無い》……だぜ?もうどうしろって言うんだよ」

そう言ってガクッと肩を落とした彼の肩を、修ちゃんがポンポンと叩いて励ます。

「まぁ諦めるなって。お前は凄くいい奴だし、いつかお前の良さを分かってくれる時が来るよ。……今世は無理かもだけどな」

「もうお前とは絶交だ!!」

修ちゃんのその言葉に誠君はそう叫んで返すと、更に不機嫌そうに眉を顰めて顔を背けた。

そのまるで小さな子供の様なやり取りを見て、皆が可笑しそうに笑った。

私に修ちゃん、綾子に近藤さん、そしてさっきまでむくれていた筈の誠君も……皆、太陽の様な笑顔になる。

それから……小さな赤ちゃんも。

皆の笑顔の溢れる病室の窓から空を見上げると、抜ける様な青空に燦々と輝く眩しい太陽が見える。

その眩しい太陽の光を浴びたままそっと目を閉じると、どこか遠くで……レンの優しい囁きが聞こえた様な気がした。