でもね……一つだけ誰にも言えない事があったんだ。 僕は本当はね……瑞穂が憎かった。 辛い事や悲しい事、瑞穂は全部僕に押し付けて、いつも隠れているだけだった。 僕は目を覚ます度に、地獄の様な時を過ごし、そして人知れず消えていく。 瑞穂が困っている時は気付かれない様にそれを助けて、瑞穂が傷付く前に僕がそれを受け止める。 ただ……それだけの人生。