「お前なんかに僕達の何が分かる!お前なんかに!!お前なんかに!!」

……息が……出来ない。

頭の中にけたたましい警報音が鳴り響き、俺の命の危機を懸命に訴え続ける。

しかしそんなモノを鳴らされた所で、あいにく今の俺に逃れる術は与えられていないようだった。

「僕が瑞穂を守るんだ!!この世界の全てから僕が瑞穂を守るんだ!!僕はその為に生まれた!!この先もずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと ずっと……僕が瑞穂を守って見せる!!だから殺すんだ!!お前は僕等の秘密を暴きに来た!!瑞穂の幸せを壊しに来た!!だから殺すんだ!!殺すんだ!! 殺せ!!殺せ!!殺せ!!」

まるで脳みそが破裂しそうな圧迫感を感じたまま、目の前で泣き続けるレンを見つめた。