「これのどこが幸せなんだよ!!誰一人幸せになんかなってねェだろ!!馬鹿だろ!!お前ら全員……馬っ鹿じゃねェの!!」 そう力の限り叫んだ俺の瞳に、ジワリと涙が滲んだ。 ……悔しかった。 きっと親父のしたかった事、望んだ事は『レン』には届かなかった。 だからこうして彼等の罪は繰り返される事になってしまった。 「黙れ!!黙れ!!黙れ!!」 ギュッと目を瞑ったレンの手が、俺の首へと移り、そして俺の首を締め上げる。