急に誰かの気配を感じ振り向くと、そこにさっきの少年が立っている。 少年の窺うような鋭い瞳が、真っ直ぐに私に向けられている。 「違う!!私じゃない!!」 弁解するようにブンブンと首を振って答えると、少年は悲しそうに笑って私を指差した。 その瞬間、また辺りが漆黒の闇に包まれた。