「じゃ、じゃあ……オムライス」 その私の答えに彼は頷くと、私の前の机にオムライスとプラスチックの白いスプーンを置いてくれた。 そして彼は残った弁当を自分の前に掻き集めると、ビリビリと包装を破っていく。 ……今、全部食べる気なのか。 彼の様子を見ながら苦笑いを浮かべると、小さく手を合わせる。