「・・・な・・・愛ってば!」
「へっ!?あ、ごめん。」
いつのまにか、見失っていた。
「どうしちゃったのよぉー」
「ううん、なんでもない。ごめんね。」
「まぁ、いいけどさぁー。よし、もっと買うぞぉー。」
「オー!」
桃には悪いけど、あたしの頭の中は、王子さまの存在しかなっかた。
「もぉー。愛ってば!本当にどうしちゃったのよぉ。」
「へっ!?あっ、ボーっととしてた?ゴメン。」
「ボーっとしてた。疲れたのぉ??ちょっと休もぉ。」
「うん。」
あたし達は近くにあった、喫茶店に入った。
突然、桃がこんな会話を持ち込んできた。
「ねぇねぇ、愛・・・。好きな人とかいる?」
「えっ!?いきなりどうしたの??」
桃の意外な真剣な顔。何年ぶりだろぉ・・・。
「いないのぉ?」
「えっ・・・。いるよ。笑っちゃうかもしれないけどね。」
「いるの?笑わないから教えて!!」
「絶対??」
「絶対に。」
あたしは桃に夢の王子さまのことと、さっき街中で会った男の子のことを言った。