「秋くん、16歳の君に話すことはとても辛い。これからの君の人生を変えることになる。だから…真剣に聞いてほしい。」
俺は今ベッドに横たわり主治医の鈴木先生に俺の病気について話をしている。
「先生…焦らさないでください。」
先生が言うのを戸惑っている。
一体俺の体はどうしちまったんだ?
“…ねぇ”
「先生?」
“…ねぇったら”
───ん?
この個室のどこかで人の声がする
しかも女
…とうとう霊が出やがったか?
“私をあんな浮遊物体と同じにしないでちょうだい。”
「だ、誰だ?!」
“……───シーン”
おかしい… 誰だ今の声は
「大丈夫かい秋君?」
「あ、大丈夫です…。で、俺の病は何でしょうか?」
「秋君の病は………─────不明」
「…………はっ?」
鼻で笑ってしまうほど呆気ない“不明”という言葉
「そして君は…不治の病にかかってしまった。」
なぁ誰かこれを嘘だと言ってくれ
「嘘だろ?」


