例えば君が




「せぇ〜の!」




という佐代の可愛い声で始まった春姉の誕生日を祝う歌。





明かりを消してケーキにロウソクを立ててロウソクに火をつける。




春姉は佐代に「一緒に消そう?」と言って佐代をケーキの前に連れてきた。




「せーの、ふぅ〜。」



火を消したのは佐代だけだった。春姉は佐代に火を消さしてあげたのか。


春姉は自分よりも他人を優先する優しい人だ。





俺はこれから何回も春姉のこの優しさに頼っていくことになる。




「はぁ〜、疲れた。」




誕生日会の後、夏樹兄(にぃ)と久しぶりに対戦ゲームをし、冬美の手料理を食べて次は力也さんとゲームをした。



力也さんは負けず嫌いなため、俺を寝させてくれなかった。



「秋お休み。」



やっと俺を解放してくれたのは夜中の3時。




まったく…良い大人がゲームを勝つまでやるか?やらねぇよ




「ゴホッ…ゴホッゴホッ。…ぅっ」