そんなことすらわからない僕はきっとただの“弘”。
そう言えば、娘の名前を古い里にある暖かい羽毛のような、暖かい人になるようにと“里羽”と名付けた。
いつまでも僕たちの心が暖かくありますように。
きっとそれが、夢に出てきた少女の願いだとなぜだか思うから…
夜になり、梨花が言った。
「うわぁ〜見て、弘!今日の夜空は何だか暖かいね?」
不思議なことを言うな〜と思いながら空を見見上げると沢山輝く星が一瞬とても輝いて見えた。
梨花の言った通りだ。
僕も梨花もその星に暖かさを感じたのはきっと…。
「里羽、お休み」
─例えば君が妖精ならば─
…end★