私が弘を愛してしまった。 私と弘は、心では愛し合ってしまってる。 「僕の妖精に、なってくれないか?」 ありがとう、優しい人。 ありがとう、私が大好きな人。 「ごめんねぇ、弘。」 やっぱり私はオキテに従わなくてはならないと思うの。 「奈里…」 《いいの?里羽、あなたの記憶には残るけど彼の記憶には残らないのよ?》 ………それでもいい。 いや、それが本来の“仕事”だから。 「今までありがとう…。」