私は心の無いヒトに“愛”というものを教えるために存在する。 ちゃんと仕事はした。 弘という人間に“愛”を教えた。 それで、終わり。 …なのに 「君がこの世のモノじゃなくても構わない。君は…りうは僕にとっていなくてはいけない存在になってしまったんだから。」 それは本当? 「夢の中で存在するだけでも良い…。奈里に聞いたよ。君たちは僕らに愛する心を教え、その者が教わった瞬間記憶を消すのだろう?」 そう、本来なら私は弘の私たちの記憶を消さなければならないのだ。 それなのに…