弘が私を好きになっていた…。そう、この奈里羽の片割れのりうを。
嬉しかった
故に
悲しかった。
“愛する心を人に教える妖精”
それが私達奈里羽の存在する意味。
あなたは私の言いたいことがわかっていただけただろうか?
「奈里…弘はもう、わかってしまったよ。」
『今回はりうの方にいったかぁ…。それもまた必然、かな?』
悲しいという心を露(アラワ)に表す奈里。
本気になってしまったのかな
なんて。
妖精は人を愛してはならない。というか愛せない。
悲しい話だ
愛そうとすると体が勝手に強張る仕組みになっている。
『弘…?』


