「バカだな」 真顔で言わないでほしい。 「雅人が悪いんじゃない!どうするの!?バレちゃったよ~!!」 「いんじゃね?俺達付き合ってますって言えば」 焦りまくるあたしとは対照的に、落ち着いた様子で雅人は言う。 あんなに隠してたのに、バレたらあっさりしすぎでしょ? って、あたしもバラしたがってたのにこの焦りようだから、人のこと言えないんだけど。 「いいかげん離してよ」 いつまでも抱き締めたままの雅人の胸をそう言って押す。 でも雅人は、ピクリとも動かないで言った。 「まだ目的果たしてない」