彼だけのお姫様♪

え??


今、なんて??


聞き間違いかな??


だって、一緒に暮らすって。同棲!?


「昨日は家であんな危険なこと起こってさ。俺、今のままじゃ守ってやれるの外でじゃん??家で守ってやれるのは一緒にすんでる涼だろ??でも昨日みたいに涼だって用事あるし、もし涼に彼女できたら葵空ばっかにかまってやれねぇだろ??だから…俺が一緒に住んで守ってあげれたら一番手っ取り早いかなって……。今日一日で考え付いた結論なんだけど…どう??」


「あたしは…そっちのほうが葵空のためになると思うし…。翔と涼の二重の守りならそう簡単にはいかないでしょ?あたしもそっちのほうが安心」


夏菜は肯定する。続いて美夢も。


「俺も翔がいてくれたら安心かな。俺だけじゃ力不足ってのもあるし…」


あたしを放ってどんどん話が進んでいく。このままじゃホントに同棲になりそう。
うれしいんだけどね…。


「葵空はどう??」


最後に翔があたしにむかって質問を投げかける。


「あ、あたしは……涼もいて、それで翔までいてくれるなら…うれしいし、安心できる。翔には、そばにいてほしい」


恥ずかしいけど、やっとの思いでいってみた。


「んじゃあ決定だな」


結果、やっぱり同棲することになった。


「あ、でも!!翔のお母さんとかいいのかな??」


「あ~おふくろと親父は極力葵空のこと好きだからなー。同棲してくるっつったらOKするだろうな」


そうか。そうだった。あたし前に翔の家にいったときにあんなにテンションたかい親をはじめてみてきたんだった。しかもあたし超好かれてたし。


「じゃあ、葵空のこと頼むね」


夏菜の一言でこの話題は終わりになり、違う話で盛り上がった。