結局その日の授業はサボらずに、ちゃーんと受けることになった。






なんでかっていうとー









それは、あたしと翔がこれ以上授業を受けないと本気で留年しちゃうから!!








『あんたたち二人はただでさえバカで追試ばっか受けてるのに授業サボってこれ以上バカになったら留年して六人離れ離れになるよ』








ってあっさりと美夢がいったから竜の提案は即却下されて、教室に戻ったんだ。









あたし的には、サボりたかったんだけどなー









授業とかメンドイし…








でも六人離れ離れになるっていわれると、サボる気にもなれないからなー








美夢ってあたしの弱いところとか知ってんのかな……







そして、今はその授業も終わって、帰ろうとしているところ。







六人の中で翔と涼以外同じクラスだから、あたしたち四人は二人が来るのを待ちながら話をしていた。







「そーいえば…葵空と翔ってどうやってであったの??」








「はっ??」






考え事してたから、いきなりの質問すぎて思わず変な声でちゃった。







「だーかーら!!翔とどうやって出会ったの??」







「えーっと……」







あたしは何もいえなくて黙り込む…。







翔と初めてであったときのことなんて話したくない…






イヤでとかそういう意味じゃなくて…







初めて会ったときあたしは翔に醜態をさらしすぎて、今となっては恥ずかしすぎて思い出したくないんだよね…